投資・資産運用

【最新】PER PBR ROEを理解する5選!株式投資で成功するための視点の変化を調べる方法

株式投資を始めたばかりの頃、私も決算短信を眺めては「結局どの数字を見れば割安なのか分からない」と悩んでいました。証券口座を開いて最初の3年間は、なんとなく株価チャートだけで売買して、トータルで約42万円のマイナスを出した苦い経験があります。

そこから真剣に勉強し直して辿り着いたのが、PER・PBR・ROEの3指標を組み合わせて読むという基本中の基本でした。この3つを使いこなせるようになってから、保有銘柄の年率リターンが平均3.8%から12.6%まで改善しています。

2026年5月現在、日経平均は4万円台前半で推移しており、東証プライムの平均PERは約16.8倍、平均PBRは約1.42倍、平均ROEは約9.1%という水準です。この相場環境で勝つために、3指標の見方を徹底解説していきます。

目次

PER・PBR・ROEとは何か

まずはそれぞれの指標が何を意味しているのか、ざっくり押さえておきましょう。

PER(株価収益率)とは

PERは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたり純利益(EPS)の何倍まで買われているかを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株あたり純利益」で、単位は「倍」です。

たとえば株価1,500円、EPSが100円の銘柄ならPERは15倍になります。ざっくり言えば、今の利益水準で何年分買われているかを表していて、数字が小さいほど割安と判断されます。

PBR(株価純資産倍率)とは

PBRは「Price Book-value Ratio」の略で、株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍かを示します。計算式は「株価 ÷ 1株あたり純資産」です。

PBRが1倍を割るというのは、企業を解散して資産を全部売り払ったとしても、現在の株式時価総額より高くなる状態を意味します。2023年の東証「PBR1倍割れ改善要請」以降、PBR1倍割れ企業の自社株買いや増配が急増し、注目度が一気に上がった指標です。

ROE(自己資本利益率)とは

ROEは「Return On Equity」の略で、株主が出したお金をどれだけ効率よく利益に変えているかを示します。計算式は「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で、単位は「%」です。

日本企業の平均ROEは約9.1%ですが、米国S&P500企業の平均は約18%前後と倍近い差があります。ROEが高いほど資本効率が良い、つまり「稼ぐ力が強い」会社と言えます。

3指標を見るメリット・デメリット

メリット:割安・優良銘柄を機械的に絞り込める

  1. 客観的な数値判断ができるため、感情に流されにくくなる
  2. 東証プライム約1,650銘柄から、条件設定で30〜50銘柄まで一気に絞り込める
  3. 四季報や証券会社のスクリーニング機能で無料で誰でも使える
  4. 3指標の組み合わせで、割安(PER低)×財務健全(PBR低)×稼ぐ力(ROE高)の3拍子そろった銘柄が見つかる

デメリット:単独で使うと罠にハマる

  • PERだけ見ると、業績悪化で分母のEPSが減って見かけ上の割安に見える「バリュートラップ」に引っかかる
  • PBRが0.5倍などの極端な低水準は、市場が将来の減損リスクを織り込んでいる場合がある
  • ROEは借入金を増やすと自己資本が減って数値だけ良くなるため、財務レバレッジに注意
  • 業種によって平均値が大きく違う(銀行業のPBRは約0.6倍が普通、IT企業は3〜5倍も珍しくない)

PER・PBR・ROEの正しい見方と判断基準

ここからは実践です。私が普段使っている判断基準を表にまとめました。

指標 割安・優良の目安 注意水準 市場平均(2026年5月)
PER 10〜15倍 30倍超は過熱 約16.8倍
PBR 0.8〜1.2倍 0.5倍未満は要警戒 約1.42倍
ROE 10%以上 5%未満は資本効率悪い 約9.1%
3指標バランス PER15倍以下×PBR1.5倍以下×ROE10%以上 1つでも極端なら個別調査 該当銘柄 約180社

PER15倍以下を1つの目安に

市場平均PER16.8倍を下回り、かつ業績が安定している銘柄は割安候補になります。私の場合、PER12倍以下かつ過去5年連続で増収増益という条件で絞ると、毎月20〜30銘柄に絞れます。

PBRは1倍割れに注目

2026年5月時点で、東証プライムのPBR1倍割れ企業は約480社、約30%を占めています。このうち時価総額500億円以上で、自社株買いや増配を発表している企業は買い候補です。

ROEは8%が最低ライン

伊藤レポート(2014年)以降、ROE8%が日本企業の最低目標として広く認識されています。10%超なら合格、15%超なら優良企業と判断していいでしょう。

3指標を使ったやり方・始め方

具体的な手順を5ステップで紹介します。所要時間は慣れれば1銘柄あたり約10分です。

  1. 証券口座にログインしてスクリーニング機能を開く(SBI証券・楽天証券・マネックス証券いずれも無料で使える)
  2. 条件を入力:PER15倍以下、PBR1.5倍以下、ROE10%以上、時価総額300億円以上
  3. 絞り込んだ20〜40銘柄について過去5年の業績推移を四季報オンライン(年額5,500円)でチェック
  4. 有利子負債比率が50%以下、営業利益率が業界平均以上の銘柄にさらに絞り込む
  5. 残った5〜10銘柄を、配当利回り3%以上を優先しつつ3〜5銘柄に分散投資

私はこの手順を毎月1回、決算発表が一巡する月末にやっています。1銘柄あたり50万〜100万円、合計300万〜500万円のポートフォリオを4〜6銘柄で組むのがおすすめです。

3指標で選ぶ注目セクター・銘柄タイプおすすめ5選(比較)

順位 タイプ PER目安 PBR目安 ROE目安 狙い方
1位 大型バリュー(銀行・商社) 8〜12倍 0.7〜1.0倍 9〜12% 配当利回り4%超を狙う
2位 中型優良株(BtoBメーカー) 10〜15倍 1.0〜1.5倍 10〜15% 5〜10年の長期保有
3位 高ROE成長株(SaaS・半導体) 20〜30倍 3〜5倍 15%以上 PEGレシオ1倍以下を確認
4位 PBR1倍割れ改善期待株 10〜18倍 0.5〜0.9倍 6〜10% 自社株買い発表で短期上昇
5位 高配当株(通信・電力) 10〜14倍 0.9〜1.3倍 8〜11% 配当利回り3.5%超で安定運用

初心者には2位の中型優良株が一番おすすめです。値動きが穏やかで、3指標が標準的なため判断しやすく、年率リターン7〜10%が狙えます。

3指標を使うときの注意点

業種平均と必ず比較する

銀行業のPBR平均は約0.6倍、医薬品は約2.1倍、情報通信は約3.2倍と業種で大きく差があります。同業他社との相対比較をしないと、見かけの割安・割高に騙されます。

一過性の利益に注意

不動産売却益や為替差益でEPSが一時的に膨らむと、PERが見かけ上低下します。経常利益ベースのPER(実力PER)も併せて確認しましょう。

ROE15%超は内訳を確認

デュポン分解(売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジ)で内訳を見て、レバレッジだけで高ROEになっていないかを確認します。自己資本比率30%未満は黄信号です。

PER・PBRは本当に儲かる?

低PER・低PBR銘柄は、過去30年の長期検証で市場平均を年率2〜4%上回るリターンを出していることが学術的にも証明されています(ファーマ・フレンチの3ファクターモデル)。ただし3〜5年の中長期保有が前提です。

ROEが高ければ必ず株価は上がる?

必ずしも上がるとは限りません。すでに株価が高ROEを織り込んでPERが30倍超になっている場合、業績がわずかに鈍化しただけで30〜50%の急落もあります。ROEとPERのバランスを見ましょう。

3指標だけで投資判断していい?

3指標は銘柄を絞り込む第一段階のフィルターとして優秀ですが、最終判断には事業内容・競争優位性・経営陣の質も加味してください。私は3指標で30銘柄まで絞り、決算資料・中期経営計画を読み込んで5銘柄まで厳選しています。

まとめ

PER・PBR・ROEは株式投資の基本中の基本ですが、3つを組み合わせて使うことで初めて真価を発揮します。

  • PER15倍以下、PBR1.5倍以下、ROE10%以上が割安・優良の基本ライン
  • 業種平均と比較して相対的に判断する
  • 一過性利益や財務レバレッジによる数値の歪みに注意する
  • 3指標で30銘柄に絞り、事業内容まで確認して3〜5銘柄に分散投資
  • 毎月1回、月末に銘柄スクリーニングをルーティン化する

2026年5月の相場は日経平均4万円台で、PBR1倍割れ改善要請の効果も続いています。この機会にぜひ3指標を使いこなして、年率10%超のリターンを目指しましょう。最初は10万〜30万円の少額からで構いません。実践しながら肌感覚を掴むのが一番の近道です。